こんにちは、おなかのーとです。
「おなかのーとの旅とグルメ」では、おすすめしたい旅、旅行プラン、宿泊してよかった宿やホテル、食事が美味しかったレストランなどをご紹介しています。
………………………………………………
ところで、きらびやかで圧倒的品格を持ち合わせ、奥州藤原氏の栄華が色濃く残る、世界遺産「中尊寺金色堂」を一度見てみたいとは思いませんか?
お所は、東北地方の岩手、奥州藤原氏の栄華と悲しい歴史を併せ持つ「平泉」。
2011年ユネスコの世界遺産にも登録された、国宝「中尊寺金色堂」は、2024年に建立900年を迎えます。
※現在、東京国立博物館では、2024年1月23日(火)~2024年4月14日(日)まで、「建立900年特別展 中尊寺金色堂 が開催されています。
東北地方で現存する現存する最古の建物「中尊寺金色堂」の扱いは別格。
周りは白い建物で覆われ建物内は写真撮影も禁止。
日本一ガードが固く守り固められている建物といっても過言ではありません。
今回は我が家が、世界遺産「平泉」の町を訪ねた、約3時間の参拝コースをご紹介します。
平泉観光の際に利用できそうな情報はを概要にまとめましたので、よろしければ旅行の参考にしてください。
きらびやかで圧倒的品格を持つ「中尊寺金色堂」に興味をがあるという方、世界遺産「平泉」の旅行を考えているという方は是非ご覧ください。
世界遺産「平泉」概要
名称 | 中尊寺 |
宗派 | 天台宗 |
建立 | 嘉祥3年(850年) |
開基 | 慈覚大師円仁(じかくだいしえんにん) |
建立(造立) | 藤原清衡(ふじわらのきよひら) |
所在地 | 岩手県西磐井郡平泉町平泉衣関202 |
電話 | TEL:0191-46-2211 |
参拝時間 | 3月1日〜11月3日/8:30~17:00 11月4日〜2月末日/8:30~16:30 |
拝観料 | 大人1,000円/高校生700円/中学生/500円/小学生300円 |
観光所要時間 | 約3時間(目安) |
駐車料金 | 普通車400円/自動二輪50円 |
アクセス | JR東北本線平泉駅から徒歩19分 |
東北縦貫自動車道/東北自動車道 平泉前沢ICから車で11分 | |
URL | https://www.chusonji.or.jp/ |
地図 |
世界遺産「平泉」へのアクセス
平泉へというよりも、東北を旅行するにあたってやはり便利なのは断然車での移動です。
ただ、平泉だけに行くという場合や、時間に余裕がある場合は、最寄り駅のJR東北本線平泉駅から徒歩19分で、徒歩が不可能な距離ではありません。自然豊かな平泉をゆっくり散策するのもよさそうです。
実際、駅の方から歩いて来ていらっしゃるような方を何組かお見かけしました。
ただ、やはり地方の観光は車移動が便利です。
レンタカーを借りるのであれば、JR東北新幹線一ノ関駅を拠点とし、ネットワークが広く格安であると評判の高いじゃらんレンタカーや楽天レンタカーを利用するのが便利です。
また小規模ですが、平泉駅にもレンタカー会社があります。
繁忙期の旅行は混み合いますので、早めの予約がおすすめです!
【PR】
世界遺産「平泉」について
岩手県の南西部にある「平泉」は、藤原清衡が平和を願い建立した「中尊寺」をはじめ、京都の文化を多く取り入れた寺社仏閣の集まる町で、2011年にユネスコの世界遺産にも登録されています。
奥州藤原氏は寛治元年(1087年)から約100年にわたり栄華を極めました。
特にきらびやかで圧倒的品格を持つ「中尊寺金色堂」からは当時の奥州藤原氏の栄華を垣間見ることができます。
一方、源頼朝から追われた義経や弁慶がはかない最期を迎え、4代藤原泰衡が追い込まれ藤原氏が滅亡した場所でもあり、この時代を平和に生き抜く難しさを感じざるおえない考え深い場所でもあります。
奥州藤原氏と中尊寺
中尊寺は850年に天台宗比叡山延暦寺の慈覚大師円仁(じかくだいしえんにん)によって開かれ、その後12世紀に入り、奥州藤原氏の初代「清衡」により東北地方の戦乱を慰め、浄土信仰による平和な地を構築するため藤原清衡によって建立されました。
異母兄弟である「源頼朝」から逃れてきた「義経」やその忠実な家臣である「弁慶」が「秀衡」を頼り逃れたものの、はかない最期を迎えた場所でもあります。
平安時代の「平泉」は第二の都と言われる程で、奥州藤原氏は約100年にわたり繁栄してきました。最後、4代泰衡は頼朝により追い詰められ平泉を後にし北に向かいますが、家臣により殺されてしまい、そのまま平泉は衰退、滅亡しました。
「中尊寺」で見逃せない観光名所3カ所
- 金色堂(国宝)
- 本堂
- 讃衡蔵(宝物館)
国宝「中尊寺金色堂」は、写真撮影禁止場所のため、お写真は中尊寺公式webサイトよりお借りしています。
「中尊寺」参拝の所要時間とタイムライン
中尊寺は、参道の途中ところどころに寺社が点在しています。
下記に記したタイムタイムラインは、主要スポットだけをピックアップしており、実際私たちは他の寺社も回っています。
中尊寺は、見どころが多く敷地が広いので、幼児やお年を召した方、体力的にきつい方は、全部を回らず、主要スポットだけ巡り、もっと時間に余裕をもたせ、途中の休憩時間を多めに取るなどの策を取るほうがよさそうです。
「中尊寺」参拝の所要時間
駐車場に到着してから、昼食で約30分、行きの参道徒歩観光+寺社参拝金色堂到着まで約50分、金色堂の参拝と拝観、讃衛蔵観覧で約1時間、讃衛蔵から駐車場までの折り返しで約30分、合計の所要時間は2時間50分でした。
「中尊寺」の休憩場所
「中尊寺」の休憩場所は、トイレやベンチお土産物屋さんの揃う「讃衛蔵」と、食事・休憩所のある「かんざん亭」の二つです。
トイレは、駐車場と「讃衛蔵」「かんざん亭」以外には2カ所だけです。
「讃衛蔵」付近にトイレやベンチがあり、私たちは小休憩に、折り返し地点としたこちらで小休憩しました。
「中尊寺」の参拝タイムライン
- 12:30駐車場到着&昼食駐車場に隣接された平泉名物わんこそばの昼食
- 13:00中尊寺表参道表参道より徒歩参拝開始
- 13:15東物見台芭蕉も立ち止まったという絶景
- 13:15弁慶堂義経と弁慶の木像が安置されている
- 13:25本堂比叡山延暦寺から受け継ぐ「不滅の法灯」が安置されている
- 13:50金色堂金色堂内部と庭園を拝観
- 14:20能楽殿重要文化財の能舞台
- 14:30讃衛蔵中尊寺に関する貴重な資料が揃う(15分)
- 14:50折り返しトイレや小休憩できるベンチなどのある讃衛蔵を折り返し地点とし、周囲の寺社を拝観しつつ折り返し駐車場に戻り始める
- 15:20駐車場駐車場到着
「中尊寺」参拝必見コース
それでは早速、駐車場そばの表参道からの徒歩コースを順にご紹介します。
写真とともにざっくリとご覧ください。
表参道月見坂
まずは表参道「月見坂」を進みます。
伊予藩によって植樹された樹齢300年もの杉に覆われた緩やかな坂道です。
東物見台
松尾芭蕉をはじめ、誰もが立ち止まる美しさ。
月見坂を上りきった右手方向の「東物見台」です。
ここからは「平泉」の街並みが眺められます。
弁慶堂
東物見をすぎると左手にカラフルな旗がはためく「弁慶堂」があります。
源義経と弁慶の木造が安置されています。
本堂
中尊寺は天台宗の寺院で、ご本尊は釈迦如来。
本堂の建物は火事により焼失しましたが、明治42年に再建されました。
本堂内の灯籠には、比叡山延暦寺から受け継がれた「不滅の法灯」が、1200年もの間灯り続けています。
本堂の表門は「薬医門」と言われ、一説には矢の攻撃から守る、矢を食い止める門という意味から名づけられたとも言われています。
また、伊達兵部宗勝の屋敷門を移築した門だとも伝えられています。
金色堂(国宝)
ゆっくり歩いたので、ここまで約1時間。
やっとたどり着いた「金色堂」。
ここには、清衡公、二代基衡公、三代秀衡公、四代泰衡公が眠っていらっしゃいます。
建物の外観はとても質素ですが、これは中の国宝「金色堂」を雨風から守るために建てられた覆堂で、中ではキラキラ輝く品格ある阿弥陀堂を拝めます。
「金色堂」の装飾は、清衡が京都から呼び寄せた職人の技術がふんだんに取り入れられ、金箔や漆、象牙や宝石に加え、光沢のある貝殻を切り出して作られた螺鈿細工(らでんざいく)に覆われています。
そして、藤原4代が安置される須弥壇(しゅみだん)の上には、ご本尊の阿弥陀如来や菩薩が並びます。
内部の撮影が禁止されているところがとても残念。
芭蕉句碑
金色堂のそばには、芭蕉が「奥の細道」の旅で訪れた時に読んだ句の句碑。
奥州藤原氏の衰退と金色堂の変わらぬ栄華が詠まれている句とも言えますね。
宮沢賢治が中学生の時に訪れ読んだ詩碑まで残されています。
大長寿院(二階大堂)
大長寿院は、源頼朝が大長寿院を見て鎌倉にこの大長寿院とそっくりな永福寺を建て、奥州藤原氏と義経の霊を弔ったといわれています。
能楽殿(重要文化財)
白山神社内にある野外の能舞台は、国の重要文化財に指定されています。
能の他に歌舞伎や日本舞踊などの演目が催されることもあります。
讃衡蔵
奥州藤原氏に関係する貴重な資料が多数収められています。
懐かしい瓶コーラの自動販売機
余談です。
讃衡蔵の見学の後に自動販売機で売られている瓶のコーラを見つけました。自動販売機には栓抜き付きです。このタイプの自動販売機を久々に目にし、なんとも懐かしい思いがしたので写真を撮りました。
瓶のコーラってなんでこんなに美味しいんだろう。
栓抜き付きの自動販売機が懐かしく、昔を思い出してワクワクしました。
駐車場
参道の出入り口にある駐車場は、お土産物屋さんや食べ物屋さんが軒を連ねています。
駐車料金は400円。
わんこそば
お昼頃到着した我が家は、観光前に、駐車場内に併設されたお蕎麦「泉橋庵」さんで、岩手名物「わんこそば」をいただきました。
12杯も食べれるかどうか不安でしたが、1杯の量は少なく、これが一人前とのこと。
心配はどこへやら、つるっと食べれてしまいます。
案外量はないのかも。
天ぷら付きで税込みのお値段2530円。
支払いは現金のみの取り扱いでした。
最近は現金を持ち歩かない人も多いですが。
地方の観光地では現金を用意しておいたほうがいいですね。
出かける前にお財布の中、要チェックです!
次回は足を運びたい観光名所
今回は時間の都合で訪問できませんでしたが、歴史もあり眺めも素晴らしいところですので、次回は「高館義経堂」や「毛越寺庭園」にも足を延ばしたいです。
境内散策マップ
中尊寺はきれいに舗装された道なのでとても歩きやすいですが、最初は緩やかではあるものの、坂道があり敷地が広いので、一周するだけでもかなりの時間を要します。
まとめ
これまで、2011年ユネスコの世界遺産にも登録され、2024年に建立900年を迎える、国宝「中尊寺金色堂」をご紹介してきましたがいかがでしょうか。
参拝をするうえで外せないのは「金色堂」と「本堂」、貴重な文化財や資料が閲覧できる「讃衡蔵」ですが、個人的にお気に入りのスポットは、トップ画像に使用している樹木と山門の重なりが画になる「大長寿院」です。
そして、月見坂入り口駐車場にある岩手名物の「わんこそば」にチャレンジするのも観光気分を満喫できておすすめ。
仁王立ちをして無数の矢の的となり、義経を守ろうとした弁慶や、源義経の最期、義経のチンギス・ハーン説などを思いつつ境内を巡ると考え深いものがあります。
建立900年、奥州藤原氏の栄華が強く残る、世界遺産「中尊寺金色堂」の参拝などいかがでしょうか?
…………………………………………………
「おなかのーとの旅とグルメ」では、おすすめしたい旅、旅行プラン、宿泊してよかった宿やホテル、食事が美味しかったレストランなどをご紹介しています。
もしよろしければ他の投稿もチェックしてみてください。