京都の老舗「柊家旅館」(ひいらぎやりょかん)感動の京懐石グルメレポートです。
「柊家」は、約200年もの歴史ある数寄屋造りの老舗旅館です。
今回は、私が秋の家族旅行で宿泊した際にいただいた食事の様子をご紹介します。
風情ある雰囲気でいただく老舗旅館での京懐石は、お料理も器も盛り付けも、とても上品で美しく美味しく感動の連続でした。
合わせて豪勢な朝食の様子もご紹介します。
老舗旅館での京懐石が気になる!という方は是非ご覧ください。
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「柊家」での食事感動ポイント5つ
京都の老舗旅館「柊家」での食事は、とにかく美味しくて美しく、お料理の運ばれてくるタイミングも絶妙で、出来立てのものが最高の状態で運ばれてきます。
骨董品ともいえる、代々受け継がれてきた器でもお料理をだしてくださったり、季節のもの、この土地ならではの食材などが素敵な器に並んだりする様子にワクワクしっぱなしでした。
- とにかく美味しい
- 細部まで上品で美しい
- 器が素敵
- 雰囲気がいい
- 料理の運ばれてくるタイミングが絶秒
京懐石の夕食
私たちは庭園の眺められる広間で食事をさせていただきました。
宿泊者は、部屋での食事、もしくは新館広間(予約が必要)での食事所どちらかを選択することができます。

新館の広間
食前酒
招徳 特別純米 京の輝き ひやおろし
先付
子持ち鮎山椒煮 車海老 石川芋 粟かます棒寿司 枝豆 生姜甘酢
朱色のトレーや黒に金の模様が入った高台の器や、稲穂や葉っぱなどのデコレーションが美しい先付。
ひとつひとつが丁寧に造られ美しく盛り付けられ食べるのがもったいないくらいでした。

高台の器に盛られた先付
かわいいお花の形の器に入った土佐酢のじゅれは、お出汁の味と香りがほんわかとし、ズワイガニと、黒くインパクトのある大徳寺麩と合わせていただく初めての食感と味が忘れられません。
一瞬きくらげかと思った黒い大徳寺麩は、醤油とみりんで味付けしたものを油で揚げているもので、大徳寺とゆかりある千利休から別名利休麩とも言われているようです。

土佐酢のじゅれ
椀
お出汁の味が美味しすぎ!
鯛の身は口の中で軽くほぐれ、同時に蓮の実の食感や、柚子や梅肉の酸味や香りを楽しむことができます。
いんげんの添え方が上品です。

甘鯛のお椀
造り
11月から旬を迎えるブリ、大根おろしと一緒にいただきます。
この堂々たる食べ応えのあるカットで、より一層、脂とうま味を味わえました。
ひらめは、たっぷりの薬味と一緒に。
彩りも豪華なウニは、食べた瞬間のプリッとした感じと、後からトロンする感じが最高でした。

お造り
焼き物
やっぱり脂ののってくる秋から冬にかけてが、かつおの旬だと思います。
かつおの上に薄くのったタレが上品。
松葉に通された味噌の入ったお洒落なゆべし。
お菓子のゆべしとは違って甘くはありません。

焼き物
特に感動したのは、柿と白和え。
秋に来たかいがありました。
なんて美味しいんでしょう!!
チューリップのような器もかわいい!!

柿と白和え
凌ぎ
晩秋の象徴、上品な味のむかごとゆり根のちまき風ひと口おこわでした。
からすみと一緒にいただきました。
なんて贅沢なちまきおこわ!
お米を包んでいる葉も素敵すぎませんか⁈
そして、器です。
お皿の縁の切り口は勢いがあり、葉っぱのような形は、ほっとするような温かみがあります。

むかごのおこわ
油物
写真だと分かりにくいのですが、おおぶりの黒塗りのお椀がとても素敵!!
こちらも、代々受け継がれてきた器なのだそう。
そして、美味しすぎるお出汁、なめこおろしにあなごの天ぷら。
季節のもの銀杏や、存在感のある松茸でさらなる満足感。

あなごの天ぷらと天出汁
煮物
鶏ひき肉とも違う、もちろん豚や牛のひき肉とも違う贅沢な鴨団子。
鴨肉は固いイメージですが、団子であれば嚙み切る必要もなし、食べやすくて上品な味を味わえました。
そろそろ満腹ラインに近づいてきていましたが、みょうがと柚子の香り付けと、青々とした菊菜の彩りが食欲をそそりました。

鴨団子
食事
つやつやの白米に筋子の鉄板な組み合わせです。
こんなにつやのあるご飯はめったにいただけません。

食事
留椀
香の物
果物
甘すぎないつるっと食べられる水羊羹。

水羊羹
代白柿は京都の名産で、渋柿の渋味を抜いた柿です。
トロントしてとても甘い天然のデザート。
キューイと一緒に食べたり、添えられたライムをかけていただくと酸味が加わり、更に甘さと美味しさを感じます。
味のある器がまた素敵でした。

代白柿 水羊羹
お酒
食前酒の他にいただいた日本酒。
- 澤屋まつもと 守破離 わをん DRY(京都/松本酒造)
- 神蔵 純米吟醸 秋あがり「西風LASA」(京都/松井酒造)
- 陸奥八仙 オレンジラベル 純米吟醸ひやおろし(青森/八戸酒造)
日本酒は、種類を選べる利き酒セットが2300円でした。

日本酒
単品で頼むと1杯150mlが800円です。
お盆やグラス、おちょこもかわいいし素敵でした。

日本酒
お酒ではありませんが、美味しかったジンジャーエールも。

ジンジャーエール
選べる朝食
朝食は和食か洋食のどちらかを選択できます。
食事の場所は、朝食も新館の広間でお願いしました。
一面大きなガラスに囲まれた広間の朝はとても清々しく、心地よく過ごすことができます。

新館広間での朝食
和食
和朝食のメインは、あつあつの湯豆腐とほっけの焼き魚です。
豪華な厚焼き卵に食欲がそそられます。

和朝食
洋食
洋朝食のメインは、ソーセージとオムレツです。
卵のメニューは、ゆで卵、目玉焼き、オムライスの中から選べました。

洋朝食
サラダ、シリアル、ヨーグルトやジュース

ヨーグルトとトマトジュース
ロールパンと食パン

かごに入れられたパン
フルーツ、コーヒーがつきます。

フルーツ
和朝食のあつあつ湯豆腐もかなり魅力的ですが、洋朝食のバラエティに富んだメニューもおすすめです。
アクセス
柊家旅館は、京都駅から車で約15分、鴨川まで徒歩5分の距離で、主要個所から好アクセスです。
観光拠点としても利用できます。
住所
京都市中京区麴屋町姉小路上ル中白山町277
電話
075-221-1136
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京都観光


まとめ
これまで、京都の老舗「柊家旅館」(ひいらぎや)感動の京懐石をご紹介してきましたがいかがでしたでしょうか。
約200年もの歴史ある数寄屋造りの老舗旅館「柊家旅館」は、非日常の中にある、風情ある雰囲気でいただく老舗旅館での京懐石は、お料理も器も盛り付けも、とても上品で美しく美味しく感動の連続!
また伺いたいと思う老舗旅館でした。
老舗旅館での京懐石が気になる!という方の参考になれば嬉しいです。
以上、京都の老舗旅館「柊家」(ひいらぎや)感動の京懐石のご紹介でした。
最後までご覧いただきありがとうございました。
