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【屋久島】推定樹齢7200年のカリスマ縄文杉へ日帰りトレッキング

縄文杉
縄文杉

一度は足を運びたい、世界自然遺産「屋久島」。

そして屋久島に行って必ず訪れたいのが、樹齢7200年ともいわれる縄文杉です。

この縄文杉が、そろそろ寿命なのではないかという噂を耳にしました。

朽ち果ててしまう前に、一目会いたいと思い、体力がなく山登りに抵抗がありましたが、思い切って夏の旅の計画を立てました。

行ってよかった!

カリスマ具合が半端ない、愛嬌のある表情の、あの縄文杉は何が何でも見ておくべき代物でした。

今回は、体力に自信のない私が挑戦した、約10時間22㎞の日帰りトレッキング、世界自然遺産「屋久島」のカリスマ縄文杉に会う旅についてお伝えしていきたいと思います。

前半は縄文杉について、後半は実際の日程とトレッキングの様子をお伝えします。

世界自然遺産「屋久島」が気になる方、縄文杉を一目見てみたいという方は、是非ご覧ください。

屋久島の縄文杉とは

縄文杉の樹齢は所説ありますが2000年から7200年ともいわれ、樹高25.3m、胸高周囲16.4mの巨木で、日本の南、九州の鹿児島県に属する屋久島にあります。

1993年屋久島は世界自然遺産に登録されました。

屋久島のスギは古くは安土桃山時代には寺院などの建築のため、江戸時代には薩摩藩の年貢として伐採されてきました。

明治時代になり国有化され、経済成長と共に更にスギは伐採され続けてきましたが、昭和に入ってからは安価な輸入材が増え、国内での伐採も減少していきました。

伐採されるスギは、主に建築で使用するため、真っ直ぐで加工しやすいものが選ばれるため、複雑な形に成長した縄文杉は抜粋されず生き続けることができているといわれています。

また、花崗岩ででき、水分が多く、栄養の少ない屋久島だからこそ、成長がゆっくりで、樹脂成分が多く、腐りにくいため長生きしているといわれています。

縄文杉に会うためには

歩行距離 往復約22㎞

歩行時間 往復約10時間

標高 約1300m

朝4時起き、4時半にはホテルを出発し、6時半くらいから歩き始め、夕方4時くらいに登山口に戻ります。

初心者でも歩けるコースですが、歩きにくい急な岩場も途中にあり、体調を整え万全な準備で望む必要があります。

かわいい誰かのいたずら「石の顔」

かわいい誰かのいたずら「石の顔」

夏の気候と服装

夏の屋久島の気候は、沿岸部の平地では亜熱帯気候で、平均気温は約27℃ほどの日差しが照り付けるような暑さがあり、山頂付近は亜寒帯気候で、縄文杉の標高1300mの付近は平均気温19℃と涼しく、雨もよく降ります。

屋久島の中でも縄文杉付近の降水量は年間7000㎜~8000㎜と日本の中でもダントツに降水量の多い地域と言えるでしょう。

そのため、レインウエアや傘などの雨具は必須ですし、花崗岩からできた足元の悪い道を歩くには山用の登山靴が必要です。

また、長時間のトレッキングになりますし、レインウエアを着ていると、かなり体温が上がりますので、汗をかきます。

通気性のいい服装であること、着替えも必要ですね。

縄文杉へのトレッキングは、通気性のいい長袖のシャツ、ズボン、足首を守るための厚手の靴下など、一通りの準備が必要です。

トレッキングルート

前日にやる事

屋久島観光センターで登山口までのチケットを購入、レンタル品をピックアップ

・ホテルで登山の日の朝・昼のお弁当を注文

当日の日程

04:30 ホテル出発

トレッキングガイドをお願いしていたので、ガイドさんが迎えに来てくれます。

ガイドさんの車でバスの発着場所まで。

05:00 バスの発着場所「屋久杉自然館」

暗い中、屋久杉自然館前の駐車場でさくっとお弁当を食べ、その後バスで登山口まで移動。

朝食のお弁当

朝食のお弁当

06:15 「荒川登山口」

トイレを済ませ、雨が降っていたのでレインウエアを着て登山開始。

荒川登山口バス停

荒川登山口バス停

雨の降る中荒川口を出発すると、風であおられ足を踏み外したら落ちてしまいそうな木製の橋を恐る恐る渡らなければなりませんでした。

下をのぞくと、川の水は激しく流れていました。

短い距離ですが欄干がない分多少ドキドキします。

木製の橋

木製の橋

途中、朽ち果てたトロッコ車両がオブジェになっていました。

トロッコ

トロッコ

木の欄干があり、最初の橋よりは比較的安心できそうな橋です。

木製の橋

木製の橋

07:30 「小杉谷休憩舎」

小雨が降る中、1時間15分程で初めの休憩所に到着。

アブがたくさん飛んでいました。

普段こんな大群のアブは見たことがないので、ベンチに座ってチョコを食べている間中、気になって気になって寛げませんでした。

もしかして食べていたチョコに吸い寄せられてアブが寄ってきたかな?

小杉谷休憩舎

小杉谷休憩舎

少し手前には小学校跡地。

廃村となってから51年、スギの伐採が盛んであった昭和45年までは133世帯540人が暮らしていたところです。今では考えられないほど静まり返っています。

小杉谷小中学校跡

小杉谷小中学校跡

07:45 「三代杉」

標高740mにある、推定樹齢500年の3代スギ。

2千年で倒れた1代目のスギの上に育った2代スギが伐採され、その上に現在の小スギである3代目が育ったもの。

三大杉

三大杉

08:40 「仁王杉」

推定樹齢不明、標高860mに位置する仁王杉。

仁王像が名前の由来なのだとか。

見上げれば、樹木に丸い鳥の巣のようなヤドリギ。

仁王杉

仁王杉

09:00 「湧き水」

清水を空になったペットボトルに汲んで飲みました。

冷たくて美味しい~。

屋久島の銘水

屋久島の銘水

09:10 「大株歩道入口」

ここでトロッコ道は終点です。

トイレ休憩を済ませ、登山道を進みます。

ここから約2.5kmで縄文杉!

あともう少しのところまできました。

急な登山道

急な登山道

09:50 「ウィルソン株」

大株歩道からの急な上りが身体にきました。

かなり疲れたところでウィルソン株に到着。

大きなスギの幹の中に入り込み空を見上げればハート型!

ここも大人気で、ウィルソン株渋滞ができていました。

ウィルソン株とは、大正時代に屋久杉を調査して世界に広めたイギリス人の植物学者ウィルソン博士の名前が由来です。

約400年ほど前の1586年頃、豊臣秀吉が大阪城構築のため島津藩に命じて伐採させた切り株といわれており、中は空洞ですが、この中から天井を見上げるとハートの形に見えることから、屋久島では縄文杉と並ぶ人気スポットとなっています。

胸高周囲 約16m

推定樹齢 現存していれば2000年~7200年

標高 1030m

ウィルソン株

ウィルソン株

10:43 「大王杉」

標高1190mに位置する大王杉は、樹高24.7m胸高周囲11.1m推定樹齢3000年で、縄文杉が発見されるまでは、屋久島で最大の大きさのものだと言われていました。

大王杉

大王杉

11:15 「夫婦杉」

標高1230mに位置する夫婦杉は、推定樹齢1500年胸高周囲5.8m樹高25.5mです。

左が妻で右が夫、3m離れた10mの高さで枝がつながっている珍しいスギです。

夫婦杉

夫婦杉

11:40 「縄文杉」

標高1300mに位置する縄文杉。

推定樹齢2000年~7200年、樹高25.3m胸高周囲16.4m。

ついにカリスマ縄文杉にご対面。

樹高は夫婦杉と同じくらい、大王杉より若干大きいくらい。

大きい樹木に見慣れたせいもあり、特別に大きいとは感じませんが、

胸高周囲を数字で見比べるとやはり大きいです。

見た目はスゴイやつなのに、威張っていない感じがいい。

ずんぐりとしていて、どちらかというとぶさかわ系なのかもしれません。

縄文杉

縄文杉

12:10 荒川登山口へ折り返し

20分程休憩し、荒川登山口へ折り返します。

途中出会ったマグロの顔に似たスギ。

マグロに似たスギの根元

マグロに似たスギの根元

帰り道でも湧き水を汲んで飲みましたよ。

湧き水

湧き水

なんとなくハートになっている木の根っこ。

ハートの木の根

ハートの木の根

帰りは少し余裕がありました。

15:00  「荒川登山口」到着

途中から大雨。

湿度も高く、雨なのか、汗なのかわからないくらいびっしょり。

登山口でレインコートを脱ぎ、新しい服に着替えてすっきり。

16:00  ホテル到着

私の失敗

私の大きな失敗は、帰り道、気の緩みから岩場を下る時、足首をひねってしまったということです。

花崗岩でできた屋久島はゴツゴツとして石の間、木の根っこなどを進んでいくので、相当足首に負担がかかります。

靴擦れが心配で、靴はいつもより大きめの靴を履き、靴紐もきつくは結びませんでした。

帰りの車の中ではかなり足が痛くなり始め、夕食の時には足を引きずる程になり、お風呂に入るころには両脇を抱えてもらいながら引きずられるようにしか移動できず、夜中は痛みで眠れないほどになってしまいました。

屋久島は整形外科がないそうです。

週に一度鹿児島本島から整形外科の先生がいらっしゃるようですが、ホテルの方々は病院の受診を勧めませんでした。

結局私はシップで耐えしのぎました。

靴を選ぶときにはサイズを慎重に決め、足首まであるものを選び、紐でキュッと固定する。

これは本当に大切です。

安全にトレッキングをするためには、靴選びに迷ったり、わからない場合にはお店の方に尋ねるといいですよ。

そして万が一の場合に備え、シップと痛み止めの薬は持って行ったほうが安心です。

別のツアーのガイドさんが皆を楽しませようと置いた人形

別のツアーのガイドさんが皆を楽しませようと置いた人形

専属ガイドの安心感

私は体力面での心配があり、他の人と同じペースで歩ける自身がなかったので、専属のガイドさんが付くツアーに予約をしました。

頼れる人がいるって、とても心強いです。

専属ガイドツアーを頼んでよかったところは下記の通りです。

  • 登山者の経験値、体力を考慮し、無理のないペース配分で進んでくれる
  • 屋久島の地理、歴史に詳しい
  • いてくれるだけで安心感がある

縄文杉への道は歩きやすいトロッコ道を進む道がほとんどですが、約20㎞という長距離をあるかなければいけません。

後半の2㎞は、途中険しい急な道もあり、初心者も挑戦できると言われているものの、体力のない私にとって、気楽に縄文杉まで出向くという感じではありませんでした。

ガイドツアーをお願いする場合、事前に、登山の経験、自身の体力、日頃の運動量、基礎疾患の有無についてなど、かなりたくさんある質問事項に回答します。

このように、ガイドツアーは、私たちの事を知ったうえで、私たちの体力を考慮し、歩くペースや前後のツアーとの距離などを考え誘導して案内してくれます。

私が行った時期は夏休みということもあり、見渡せば学生さんと思われるような若い方がとても多かったです。

案の定私たちはどんどん抜かされていきました。

進んだはいいけど帰れなかったらどうしようと心の中で不安もありましたが、とにかくベテランのガイドさんばかり。

皆さん顔なじみのようで、無線で連絡を交わし天候の事や、休憩ポイントの込み具合を確認しながら進んでいました。いざという時は一致団結するんだ!というように見受けられました。

ガイドさんは、屋久島の自然や歴史に関する知識が豊富ですし、何より私たちを担当してくださったガイドさんは朗らかなとてもいい方で、楽しくトレッキングができました。

専属ガイド付きのツアーに申し込み、とにかく安心してトレッキングできたことがよかったです。

特別な場所だからこそ、知識豊富な専属のガイドさんに同行してもらう価値はあると思います。

まとめ

経験・体力のない私がご紹介する、カリスマ縄文杉へのトレッキングはいかがでしたか?

初めてのトレッキングでは、ゴールにたどり着き戻ってこられるか、見どころを見落とさず見ることができるかなどの不安がつきものです。

また初めてのトレッキングであれば、装備品を一式そろえるべきかどうかも悩むところです。

初めてのチャレンジで、今後もどうか使うかどうかわからない登山装備品を一式購入するのはもったいないですよね。

迷わず登山靴・レインウエア・ザックなどの装備品のレンタルが無料のツアーを選び、専属のガイドさんもお願いしてしまうのが、初心者が安心、安全にトレッキングを楽しめるポイントです。

旅の荷物も重くならないし、装備品がレンタルで借りられるところもありがたいですよね。

ツアーで申し込みし忘れても、装備品は屋久島観光センターで借りることができます。

太古の昔からある立派なスギに囲まれた絶景を楽しみ、マイナスイオンに癒され、エネルギーを養いませんか?

もしよろしければ屋久島到着日の午後のタクシー観光の記事や屋久島3日目の白谷雲水峡トレッキングの記事もご覧ください。