【銀山温泉】は山形県尾花沢市のノスタルジックで情緒あふれる温泉街です。
この街並みが、宮崎駿監督手掛けるジブリ作品の「千と千尋の神隠し」のモデルになっているのではないかとも言われています。
また、NHK連続テレビ小説「おしん」のロケ地としても有名です。
全くの別世界に入り込んだかのような【銀山温泉】。
穏やかに流れる澄み切った銀山川には小魚が優雅に泳ぎ、夜になるとガス灯や木造の旅館から明かりが温泉街にふんわり広がるロマンチックな温泉街でもあります。
この情緒あふれる【銀山温泉】でのおすすめの過ごし方と観光スポットを写真と共にお伝えします。
是非ご覧ください。
銀山温泉のおすすめポイント5つ
- 開湯500年の歴史ある温泉街
- 類を見ないノスタルジックで情緒あふれる街並み
- 銀坑道の散策コースで自然を満喫できる
- 普段耳にすることが少ない方言に癒される
- 山形の特産品、お米・日本酒・野菜を愉しめる
【銀山温泉】は、開湯500年の歴史ある温泉街です。
このノスタルジックな街並みは類を見ません。
街並みの散策はもちろんのこと、手軽に歴史を垣間見る「延沢銀山遺跡」や自然を満喫できる散策コースがあります。
大正ロマン漂う旅館に宿泊し、山形ならではの特産品を食べたり飲んだり、方言を耳にしてほっこりしたり。
目で、口で、耳で愉める【銀山温泉】が山形にはあります。
【銀山温泉】でのおすすめの過ごし方
【銀山温泉】でのおすすめの過ごし方は、情緒あふれるレトロな旅館を満喫し街並みと山形の自然を愉しむことです!
風情ある旅館でくつろぐ
【銀山温泉】に到着したらまずは旅館でくつろぎたいですよね。
銀山川に沿って立ち並ぶ木造の旅館は、レトロな雰囲気たっぷりです。
私たちが宿泊したのは銀山温泉の中心に位置する「古勢起屋別館」。
【銀山温泉】にある旅館はどれもそれぞれ特徴があり、よりどりみどり。
私たちは「古勢起屋別館」のかわいらしいレトロな外観に惹かれて決めました。
部屋にはお茶のおもてなしも用意されていますが、夕朝食を取る2階のレストランのドリンクバーから、自由に飲み物を部屋に持ってくることができ、15時から0時までお酒も含め飲み物はフリーでいただけます。
ワインや山形の日本酒の用意もあります。
「古勢屋別館」は、【銀山温泉】ならではのレトロな雰囲気があり、食事もおいしく、スタッフの方々が、皆とても温かく親切で、ほっこりできる、おすすめの旅館でした。
旅館を予約するならお早めに
旅館を予約するなら、是非【銀山温泉】の街並みが見える川沿いのお部屋を!
私たちが旅館を予約したのは宿泊する2か月前で、既に川沿いのお部屋はありませんでした。
宿泊した山沿いの部屋は2間続きでした。静かで広さもあり、ぐっすり眠れるというところはとても良かったですが、多少にぎやかでも、せっかくなので、川沿いの部屋に宿泊したかったという後悔が多少なりとも残っています。
人気スポットなので、早めの予約がおすすめです。
街並みを愉しむ
【銀山温泉】には類まれなる美しさがあります。
そこだけ統一されたかのように、多層木造建築が建ち並び、趣きあるノスタルジックな雰囲気を放っています。
薄暗くなりガス塔に明かりが灯りはじめると、とてもロマンチックな雰囲気にもなります。
カップルの姿も多かったですね。
少し足を延ばして、夜のライトアップされた「白銀の滝」見るのもおすすめです。
銀山温泉の建物は、レトロでどこか統一感のある街並みなのですが、ひとつひとつ味があって素敵な木造建築です。
建物を見て回るのも楽しいですよ。
新国立競技場を設計した建築家の隈研吾氏が手掛けた旅館も素敵でした。
顔料を混ぜ合わせた漆喰を使い、左官職人さんがカラフルな風景画を描いたり、看板の文字を造り出した、鏝絵(こてえ)も必見です。
足元雪の結晶のカラフルなタイルも見てください。
また、旅の疲れを癒せるよう足湯スポットもあります。
旅館のチェックイン前や、日帰り旅行でも気軽に利用できますね。
歩いてみるものいいですが、ベンチに腰掛けてゆっくり街並みを見るのもまたいいです。
おすすめの観光スポット
朝は少し足を延ばし「白銀公園」の散策をするのがおすすめです。
【銀山温泉】のノスタルジックな雰囲気とはまた一味違い、夏は緑あふれる草木、滝や川の音、小鳥のさえずりを名いっぱい満喫できます。
また、入場料なしで「延沢銀山遺跡・銀坑洞」の散策もできます。
(※冬は閉鎖されてしまうようですのでお気をつけください。)
急な坂道などはなく約60分で自然と歴史を満喫できるという手軽さが特におすすめなところです。
道は歩きやすく整っていますが、足元は、スニーカーなど、歩きやすい靴のほうがいいですね。
白銀の滝
温泉街を川づたいに歩いて行くと「白銀の滝」があります。
滝壺まで近づくと、冷たい霧になった水しぶきが飛んできて心地いいです。
せとこい橋
しばらく進むと朱色の「せとこい橋」が見えてきます。
先心狭/籟音の滝
せとこい橋の先には「籟音(らいおん)の滝が」あります。
この辺一帯は、心の汚れを自ずと洗い落とす清らかさから「先心狭」と呼ばれ、そこにある滝は、渓流が岩石にぶつかる水音から「籟音の滝」と呼ばれています。
河鹿橋(かじかばし)
昭和の初めに造られた石橋です。
老朽化のため平成30年頃、欠けたところをコンクリートで補修したり色を塗ったりして大切にしているようです。
川の水は澄みきっていて穏やかでした。
夏知らず
夏の銀山温泉は朝にもかかわらず既に蒸し暑く、汗をかいていました。
しばらく歩いていくと、「スー」っとひんやりと冷たい風を感じました。
横を見ると洞窟からの風。
これが「夏知らず」だったのです。
おもかげ園
夏知らずから少し上るとおもかげ園に到着です。
広すぎず狭すぎず、ふらっと散歩するにはちょうといい自然に包まれた公園です。
美しい「延沢銀山遺跡」
おもかげ園の中に銀坑道の入り口があります。
この「延沢銀山」は、国指定史跡で、室町時代から江戸時代前半まで採掘が行われ、一時は三大銀山の一つとも言われるほどでしたが、銀の採掘量が減少し、その後大崩落があるなどして廃残となった鉱山です。
今は観光がしやすいようライトアップされ、足場が組まれています。
入り口から階段を下ると緑が見えます。
鉱山内の美しさには圧倒されます。
生き生きとした苔がのった岩肌もライトアップされ、層がきれいに照らされています。
帰りは急階段を上らなければなりません。
足場がしっかりしているところが唯一の救いです。
階段さえも絵になります。
外に出たら、坑道内との温度差でメガネが一気に曇りました。
すぐそばにもうひとつ小さな洞窟もありました。
平行で歩きやすい岩を削ったのか、コンクリートで型どられたのか、階段から職人さんの腕の高さが感じられます。
明かりの置き方も雰囲気があってとても素敵でした。
岩肌もよく見えました。
散策からの帰り、また「白銀の滝」へ立ち寄り、きれいな川辺で冷たい水の恩恵にあずかりました。
「延沢銀山」の規模は小さいですが、美しさはピカ一ではないでしょうか。
1時間くらいでサクッと見て回ることもできますし、ゆっくり3時間くらいかけて見ることもでき、ふり幅が大きい観光スポットだと思います。
アクセス
- 東北自動車道/山形北ICから車で約1時間
- JR山形駅から車で約1時間10分
- 山形空港から車で約50分
まとめ
これまで【銀山温泉】ここだけ別世界!おすすめの過ごし方と観光スポットについてお伝えしてきましたがいかがでしたでしょうか。
【銀山温泉】では、至る所で古いものが大切に引き継がれ、風情ある空間がそのまま残っている本当に素敵なところでした。
何か所か工事中の個所がありましたが、引き続きこの景観を守り続けてもらいたいです。
今回は夏の旅でしたが、秋の紅葉や雪の積もる銀山温泉もさぞ魅力的ではないでしょうか。