今回は、鹿児島県の離島「屋久島」にある「白谷雲水峡」半日トレッキングの旅行記です。
壮大な景色を体感できるうえ、半日ほど時間があれば行ける、トレッキングの中では比較的手を伸ばしやすいおすすめコースです。
「白谷雲水峡」は、宮崎駿監督がもののけ姫の制作スタッフ達と何度も訪れ、「もののけ姫」の制作の舞台にした、別名「苔むす森」とか「もののけの森」などと呼ばれていて、ジブリファンの間では有名な場所です。
青々とした苔がいっぱいいっぱいに敷き詰められた森の中、木々の間から木洩れ日が差し込む様子は、超神秘的!
「白谷雲水峡」は、トレッキング初心者でもチャレンジすることができ、存分に屋久島の森を楽しむことができるコースです。
トレッキング初心者の私が、「白谷雲水峡」の風景とトレッキングで抑えておきたいポイントを写真と共に旅行記としてお伝えしていきます。
屋久島の旅行を考えていらっしゃる方、トレッキングに興味のある初心者方は是非ご覧ください。
「白谷雲水峡」について
屋久島に行ったら是非行きたいところの一つ「白谷雲水峡」は、屋久島の中でも原生林が多い標高600m~1000mの森です。「縄文杉」のコースのように早朝から夕方までの一日がかりのコースではなく、約5時間で往復できる、初心者でも比較的チャレンジしやすい難易度が低めのコースです。
「白谷雲水峡」の見どころ
見どころは美しい苔が敷き詰められたかのような神秘的な森!
白谷雲水峡にある苔むす森は、別名「もののけの森」ともいわれ、もののけ姫の舞台にもなったといわれている森です。
所要時間と距離
車やバスの停留所でもあるスタート地点、「白谷広場」から「苔むす森」まで(辻峠・太鼓岩の手前)
所要時間は、往復約5時間。
車やバスの停まれる「白谷広場」をスタートして片道約3kmの道を往復して戻るまで、写真をとったり、休憩したりしながら約5時間かけてゆっくり歩きました。
慣れている方であれば、もっと短時間で往復できると思います。
今回は足首をねんざしていたので太鼓岩まで行けませんでしたが、次回は是非行きたい、山からの景色がいいスポットのようです。
トレッキング初心者の方へ
初心者でも大丈夫
「白谷雲水峡」での足元はトレッキング用に確保され、急こう配の坂道はほとんどありませんが、大きな石や岩で歩きにくい路もあり、登山用の靴でないと素人では難しく感じられるようなトレッキングコースです。
ただ、縄文杉のトレッキングと比較するとアップダウンが少ないうえ、時間も距離も短いので、初心者には比較的おすすめできるコースです。
初心者はガイドをつけるがおすすめ
初心者におすすめとは言っても、深い山の中での移動は十分な注意が必要です。私のように超初心者の場合はガイドさんにお願いするのがおすすめです。
ガイドさんは、その人の体調や体力を考慮しながら歩いてくれるのと、山の中を知り尽くしているので深い話や楽しい話を聴くことができます。
いいペースメーカーになってくれるので、安心してトレッキングすることができます。
装備と服装のポイント
白谷雲水峡のコースが、縄文杉のコースと違うところは、距離は短く急勾配は少ないものの、より一層ごつごつした岩場があり、歩きやすい道というわけではないところです。
登山初心者の私にとって、通気性のいい服装と足に合った登山靴、トレッキングポールは必須でした。
ガイドさんは長靴を履いていらっしゃる方が多かったのですが、登山観光客は皆、登山用の装備をしていました。
通気性のいい服装
屋久島は非常に降水量の多い地域です。出発したホテル付近が快晴でも、山の中は雨が降っていることもあります。レインウエアを着ると、雨と湿気と夏の暑さで汗をかきます。夏のトレッキングは特に通気性のいい服装であることが望ましいですね。
レインウエア
レインウエアは正直いうと雨の湿度と気温とで蒸してしまい、暑くて暑くてたまりませんでした。自分で購入すると、今はもっと性能のいいものもあるのかもしれません。
簡単に脱ぎ着ができる上下に別れたレインウエアがあると便利です。
登山靴
私が細かい事を気にするタイプではないということもありますが、靴は臭すぎるとか汚すぎるということもなく、サイズに合った靴を選び、靴紐をきちんと結びさえすれば問題ないように感じました。
初心者はレンタル用品がお勧め
新しくすべて揃えるのは大変だという方にはレンタルが便利です。初心者の私には、リュックやトレッキングポールもレンタル品で十分でした。登山用品は、旅行会社のツアーでレンタルする事もできますし、屋久島観光センターで直接レンタルすることもできます。
私は旅行会社のツアー経由で申し込みをして、装具は屋久島観光センターに取りに行きました。
そもそもガイドさん達は、レインウエアも着ず、傘にゴムの長靴で歩くという方が多いのも事実ですので、慣れていらっしゃる方にとっては、なんてことのない道のりなのかもしれません。
「苔むす森」まで半日トレッキングのタイムスケジュール
09:00 ホテル出発
ガイドさんが車でホテルにピックアップしにきてくれますので、そのまま登山口の白谷雲水峡広場まで向かいます。
出発時間は縄文杉コースよりだいぶゆっくりで、トレッキング時間も短く負担の少ないコースです。
09:30 白谷雲水峡広場
登山道入り口で入林協力金500円を支払い、準備をすませて出発です。
09:40 憩いの大岩
大きな花崗岩が連なる岩場。
09:50 飛流おとし
白谷川にある落差40mの滝です。
花崗岩でできた山であるため、水の吸収がほとんどなく、特に大雨の時には水が勢いよく流れていきます。
10:10 楠川歩道
飛流おとしから約900m約1時間、くぐり杉まで楠川歩道を歩きます。
この楠川歩道は、伐採したスギを運ぶために作られた道です。
道には石が敷かれていて、平なところもあれば、ごつごつしている道もあります。
また、濡れていると滑りそうになるので、トレッキングシューズは必須だと感じました。
11:50 くぐり杉
樹高 約22m
胸高周囲 約3.1m
推定樹齢 不明
標高 850m
楠川歩道上にそびえ立つくぐり杉は、倒木の木の上に育ったといわれています。
その土台になった倒木の木は、今はもう長い年月により跡形もなくなり空洞ができました。
このくぐり杉を見ると生命力と自然の力強さを感じますね。
ここから休憩のできる白谷小屋までは約10分程で到着します。
12:00 白谷小屋
白谷小屋付近のベンチで昼食をとります。
ずっと岩場で足が、身体が斜めになっていたので、平らな場所がうれしい。
12:10 七本杉
白谷小屋から更に10分程歩くと、七本杉です。
幹の上部の枝が、七本に枝分かれしていることから七本杉と呼ばれています。
12:20 苔むす森
宮崎駿監督が、スタッフと共に何度も訪れたといわれる、もののけ姫の舞台になったともいわれている場所です。
全ての音が苔の生える森に吸い込まれていくような静寂さ。
太鼓橋まではここから約1km約1時間ですが、昨日の足首の腫れが引かず、やむなく断念、苔むす森を十分に堪能したところで、折り返します。
ビロードのように柔らかそうな苔が生えています。
切り株に生えた苔がカエルに見えるね~なんて話をしながら写真を撮りました。
シダと苔の相性はバツグン。
うさぎに見える苔もありました。
かわいい!
帰り道、サルノコシカケらしきものを発見しました。
まとめ
これまで、鹿児島県の離島「屋久島」にある「白谷雲水峡」半日トレッキングの風景とポイントを旅行記としてご紹介してきましたがいかがでしたでしょうか。
見ごたえある「白谷雲水峡」苔むす森の木漏れ日はまさに神秘的な空間です。
トレッキング初心者でも頑張ればチャレンジできる屋久島「白谷雲水峡」の半日コースはおすすめです。
屋久島は見どころがたくさんあるので、色々なところに足を延ばしてみたくなります。
もしよろしければ屋久島到着日のタクシー観光の記事や2日目の屋久島観光で出向いた縄文杉のトレッキングの記事もご覧ください。
以上、トレッキング初心者の私が、「白谷雲水峡」の風景とトレッキングで抑えておきたいポイントを写真と共に旅行記としてお伝えしました。
屋久島の旅行を考えていらっしゃる方、トレッキングに興味のある初心者方の参考になれば嬉しいです。
最後までご覧いただきありがとうございました。