日光に行ったことがあるという人も多いのではないでしょうか?
特に関東近隣に住んでいると、近場の世界遺産ということで、修学旅行や家族旅行で日光を訪れる機会があります。
東京からは電車でも車でも約2時間程で到着する利便性のよい所に位置しています。
私も家族も、修学旅行や家族旅行で何度か日光に出向いたことがあり、今回も日光に来たのは3度目か4度目。
何度も訪れてしまう町、日光です。
そんな日光の観光スポットの中でも絶対に外せないのが、ユネスコ文化遺産に登録されている、日光東照宮ではないでしょうか。
今回は、「もう一度見たい!行きたい!日光東照宮の見どころをもう一度」写真と共にお伝えしていきます。
徳川家ゆかりの地である日光東照宮は、見どころの多いところです。
是非ご覧ください。
もう一度見たい、行きたい!日光東照宮の見どころ
日光東照宮は、日光二荒山神社、日光輪王寺と共に、1999年にユネスコ世界遺産「日光の社寺」に登録された寺社の中のひとつです。
徳川初代将軍徳川家康公が祀られている日光東照宮は、2代将軍秀忠により建てられ、1636年(寛永13年)に江戸時代3代将軍家光公によって、当初の簡素な造りからきらびやかな造りに建て替えられました。
こちらでは、日光東照宮の見どころを写真と共に順を追ってご紹介しますので、是非ご覧ください。
【重要文化財】五重塔
石鳥居を入るとすぐ左手にある重要文化財の五重塔は、1815年に落雷により焼失していますが、1818年に再建されています。
周囲には干支の彫刻が施されています。
建物の造りは特徴的で、五重塔の中央にある巨大な心柱は、乾燥や湿気、風や地震から建物を守るため、塔身から独立し、吊り下げれさています。
この懸垂式といわれる建築技術は、東京スカイツリーの免振機能にも応用されているようです。
【重要文化財】表門/仁王像・狛犬
入り口の両側には、厄災から守るため、高さ4mもある仁王像(金剛力士像)が見られます。
門をくぐり振り返ると狛犬が置かれています。
仁王像と狛犬はそれぞれが、右手に口を開けた阿型(あ)、左手に口を閉じた吽型(ん)と対になっており、万有の始源と極限、不生と砕破を表現しているようです。
また、特に目立つのが、門の上に備え付けられた金色に塗られた獏(ばく)の顔です。
獏は悪夢(邪気)を食べる聖獣とも言われ、金剛力士像、狛犬と共に、厄災から守る役割があるといわれています。
【重要文化財】新厩舎(しんきゅうしゃ)/三猿
陽明門をくぐり左手に見えるのが厩(うまや)の新厩舎(新厩舎)です。
この新厩舎には猿の彫刻が施されています。
この中でも最も有名な彫刻が、見ざる・聞かざる・言わざるで表現された三猿です。
他人の欠点や過ちなどは見ようとせず、聞こうとせず、言おうとしないのがよいという意味が込められています。
【重要文化財】三神庫(さんじんこ)/想像の象
三神庫は、木材を井桁状に積み上げた校倉造り建物になっていて、祭典で使われる道具や装束などが保管されています。
三神庫の彫刻で有名なのは、想像の象です。
その昔、象を見たことのない狩野探幽(かのうたんゆう)が、想像の中の象を描いたといわれています。
【重要文化財】御水舎(おみずや)
御水舎は、現在は使用が一時的に中止されていますが、参拝前に手を洗い、口をすすぎ、清めるためにあります。
花崗岩の水盤に、サイフォンの原理で常に水が循環するように作られています。
【国宝】陽明門
陽明門(ようめいもん)は、建築や彫刻など、おおいに江戸の文化を受け継いだきらびやかな門で、結構善美を尽くし、見飽きることのない門であることから、別名「日暮し門」とも呼ばれています。
陽明門を支えている12本の柱は唐草や渦巻の彫刻技術が使われたぐり文様で飾られ、その中の1本は、完璧な陽明門に魔が差さないようにと、故意に文様の向きが逆さに建てられたと言い伝えられています。
【重要文化財】神輿舎(しんよしゃ)
催事などで使う神輿が3基置かれています。
正面に徳川家康、写真では隠れてしまっていますが、正面右に豊臣秀吉、正面左が源頼朝、の神輿です。
【重要文化財】鐘楼・鼓楼
陽明門に向かって右に鐘を収めた鐘楼と、左に太鼓を収めた鼓楼は、末広がりの袴腰の形で、ほぼ同じ大きさ形をしており、東西、左右対称に位置し、それぞれ重要文化財に指定されています。
鐘楼側には、鶴、竜、麒麟、波、鼓楼には、鶴、竜、雲などが飾られ、側にはオランダから献上された燈籠や朝鮮から献上された朝鮮鐘が置かれています。
【国宝】唐門(からもん)
唐門は、唐破風といわれる山形の曲線の屋根が特徴の門で、建物全体が貝殻を砕いた白い顔料の胡粉で塗られています。
唐門は、正月の元日に中国の神話の聖人が挨拶を受ける場面を描いたもので、七福神、中国の八仙人など611もの彫刻が施されています。
江戸時代には身分の高い人だけが通ることができた門でした。現在通常時の通り抜けはできず、新年や祭典の時のみ解放されている門です。
【国宝】東回廊/眠り猫
東回廊の先には家康が祀られている奥社があり、その入り口には眠り猫が施され、眠り猫の裏手には、猫と仲良がいいとは言えそうもない2羽のすずめが施されています。
この相反する両者の彫刻から、眠り猫は、江戸時代が猫が眠る程の平和な時代であるということの象徴を表しているとも読み取れます。
また、眠っているように見え、実は薄目を開け、寝たふりをしながらいつでも飛びかかれる状態が表現され、江戸幕府の監視下に民がいるという意図があるという解釈もできるかもしれません。
いかようにもとらえることができ、見る者に考えさせるというところが、また奥深いところです。
【重要文化財】奥社宝塔(御墓所)
眠り猫の門をくぐりり抜け、約200段もの息切れする程急な階段を上がります。
ようやく拝殿が見え、手前には凛々しい狛犬が。
でも、なんだろう。
「かわいい」って言ってもいいですか?
その奥にあるのが奥社宝塔です。
虹色の光がこちらに降り注いできているようにも見えます。
御神木/叶杉
奥社宝塔のすぐそばには樹齢600年とも言われる叶杉がそびえ立ちます。
太陽から降り注ぐ光と、ブルー、グリーン、ピンク色に反射した光がとてもきれいです。
温かい光に守られているようです。
家康は何故日光に墓を建てたのか?
日光は、関東地方の北部、栃木県にある徳川家とのゆかりある観光スポットで、奈良時代から山岳信仰の聖地として開山され、二荒山大神が祀られています。社寺は世界遺産に認定、奥日光はラムサール条約にも登録されています。
日光に徳川家の墓があるのは、家康の先祖であるとの言い伝えもある源頼朝の意思を継ぎ、日光を神の宿る場所であると重んじていたこともあると言い伝えられています。
また、夜になると江戸の北に位置する日光東照宮の陽明門の真上には北極星がきらめき、江戸と日光を結ぶ道は、宇宙につながる北辰の道とも言われていたため、家康には死後も宇宙から下界を見守りたいという思いがあったのかもしれません。
家康が眠っている場所については諸説あり、真相は定かではありませんが、謎が残るところも日光に惹かれる要因のひとつかもしれません。
想像はふくらむばかりです。
アクセス
まとめ
「もう一度見たい!行きたい!日光東照宮のみどころ」を写真と共にお伝えしてきましたがいかがでしたでしょうか?
日光東照宮は、世界文化遺産であると当時に、境内の多くが重要文化財や国宝に登録されており、見どころもたくさんあります。
また周りを見渡すと木々、山々に囲まれており、自然豊かで、どの季節に訪れても、四季を愉しむことができます。
また、装飾豊かで、ミステリアスなところがあるのも日光東照宮の魅力です。
改めて見直してみるとまた新たな発見があるかもしれませんね。